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写真提供:珈琲工房TONEGAWA様
世界60数カ国にて栽培されているコーヒーは、南北回帰線の間(南・北緯25度)のコーヒーベルトと呼ばれる地域で多く栽培されています。
コーヒーの栽培に最も適しているのは熱帯地方ですが、年間の平均気温が18〜25℃で、高原および水はけのよい山の斜面がコーヒーの名産地とされています。
飲料として用いられているコーヒーの木は、アラビカ・ロブスタ・リベリカの3原種です。この中で最も品質が優れているのがアラビカ種で、全世界のコーヒー生産量の70%以上を占めています。
主な生産地としては、ブラジルなどの中南米諸国からジャマイカなどのカリブ海諸国。ケニア、タンザニアなど東アフリカからアラビア半島にかけての諸国。東南アジアなどです。
ロブスタ種は西アフリカ諸国、東南アジアで産出されています。
リベリカ種は現在ほとんど生産されていません。
サントス・ブラジル・タイプ2
あっさりした酸味と苦味の調和がよく、ブレンドに向いている。
やや中煎りにすると特徴が生かされます。
世界最大のコーヒーの産地である、南米大陸のブラジル。
ブラジルは、アラビカ種がメインですが国土が広いため栽培条件のちがいから、産地によってコーヒー豆の品質に差があります。
そのため、格付け基準を独自に設けています。混入物の多さによって品質をチェックするためにNo.2〜8,
粒の大きさによってスクリーンNo.13〜19,さらに味の格付けで6段階に分けています。
コーヒーの生産は主にパラナ州、サンパウロ州など南部の肥沃な土地で行われていますが、過去に何度か大霜害や天候の異変で被害をうけたことがあり、栽培地域は北部の方に移動しています。
コーヒー豆の多くがサントス港から積み出されています。
ハラー・モカ・ウォッシュト
ハラー・モカは香り、酸味とも良く、ウォッシュトは酸味が強いです。
コーヒー発祥の地であるといわれるエチオピアは雨量が多く、高原が多いので比較的涼しい熱帯雨林が広がっています。
この地域の気候や土壌はコーヒー栽培にたいへん適しています。
エチオピアではコーヒーは19世紀になってから飲まれるようになりました。また、コーヒーは『ブンナ』と呼ばれ結婚式や葬式の後のお供えなどさまざまな儀礼にも使用されます。
コーヒーはまさにエチオピア国民の飲み物と言っても過言ではありません。
エチオピアのコーヒーは全て「アラビカ種」で、アラビカ・コーヒーはエチオピアの原産です。南部のシダモ地方や「モカ・ハラー」で有名な東部の山岳地帯ハラー、コーヒーの名の由来と言われるカファ地方が主要産地です。
ケニアAA
丸みを帯び中粒で、やや深煎りにしてブレンドに使います。
ケニアは東アフリカに位置する赤道直下の国です。キリマンジャロに次ぐ高峰ケニア山がそびえています。
この国にコーヒーが持ち込まれたのは、1893年にスコットランドの伝導団がキブウェジに農園を開いたことによるといわれています。
ブルボン島由来のアラビカ種で、緑色から灰緑色の小粒の豆は、こくがあり程よい風味を持っています。味では6段階、豆の大きさでは7段階に格付けされます。
コーヒー豆は非常に管理の行き届いた農園で栽培されていて南西部の高原地帯からウガンダ国境までの広い地域をカバーしています。
スプレモ・コロンビア
クセのない香りと大粒でやわらかい酸味が特徴で、ストレート好みの人におすすめです。
コロンビアは世界第2位のコーヒー生産量を誇り、南米北端に位置します。アンデス高原の小規模の農園は土壌・地形・気候など、どれをとっても理想的な栽培条件の下で栽培され、良質のコーヒー豆が取れます。
コーヒー作りは手作業にて行われ、摘み取り作業も人の手によって丁寧に行われるために、欠点豆が入らないグレードの高い、厳選されたコーヒーが生まれます。
豆は青緑色で、マイルドな味と香りのよいコーヒーとなります。エキソルソと呼ばれる標準品とスプレモと呼ばれる高級品があり、ともに良質のコクと酸味をもっています。
ブルーマウンテンNo1・ジャマイカ
苦味、酸味、甘みの調和がすばらしく、ストレートコーヒーに適しています。
中煎りにすると、個性が生きてきます。
ジャマイカはカリブ海に浮かぶ小さな島国の1つですが、日本ではコーヒーのブルーマウンテンの産地として知られています。
品種はアラビカ種で地域により、ハイマウンテン・プライムウォッシュ・ブルーマウンテンと3つの銘柄がありますが、その中でもブルーマウンテンは世界で最も品質は高いとされています。
ブルーマウンテンにはNo,1〜3・ピーベリーなどの等級があります。ジャマイカ東部にあるブルーマウンテン連峰の中腹で栽培されていますが、耕地が狭いので生産量が限られてきます。
日本には1937年に初めて輸入されました。
キリマンジャロAA・タンザニア
中煎りにすると甘みが増し、ドリップに向いています。深煎りではエスプレッソに向いています。
タンザニアにはアフリカ大陸の最高峰キリマンジャロがあります。本来アフリカ大陸のあちこちに数種類の野生のコーヒーの木はありましたが、現在栽培されている品種は外部から運び込まれて移植されたものです。
等級は豆の大きさにより分かれており、最高級は大粒豆のAAで、AA〜Cまで4段階に分類されています。
低地で栽培されるロブスタ種は変化のない単調な味のため、インスタントコーヒーに多く使われています。
高地で栽培されるアラビカ種はやわらかな香りと味を持ち、酸味が強い豆です。高峰キリマンジャロ山のすそ野で栽培されるキリマンジャロは、心地よい酸味と芳醇な香りをもつ、世界的に評価の高い良質なコーヒーです。
アルツラ・メキシコ
見た目がきれいで大粒な豆です。チョコレート色にローストされたものが、最も良い味とされてます。
メキシコは世界第4位のコーヒー生産国です。国土の大部分が高原地帯で、南部の高原や斜面を使ってコーヒー豆が栽培されて、良質のコーヒーを産出しています。
品種はアラビカ種で黄緑色をしており、ソフトな風味で香り高く、優れた酸味を持っています。
高地で栽培されたものは香りが良く、標高によって等級が分けられて、3段階に格付けされています。
1795年にスペイン人によってコーヒーが持ち込まれました。
モカ・マタリ・イエメン
やや中深煎りにしたものは、クセのない香りとやわらかい酸味でブラックに適しています。
イエメンはアラビア半島の南西に位置し、古代から中国とインドを結ぶシルクロードの海の中継地として栄えました。
「モカ」とは、その昔、欧州にコーヒー豆を出荷するための港として栄えたイエメンの町の名前。ここで出荷されるイエメンとエチオピア産のコーヒー豆を称してモカと呼んでいました。
中でもイエメン産のモカマタリは、野性味という表現がぴったりの個性的な酸味と香りで、コーヒーの代名詞として世界中で愛されています。
生産量はぐっと減ってしまいましたが、ワインフレーバーとも言われる独特の香りでその人気は絶えることはありません。
コナ・ハワイ・ファンシー
平形で大粒の豆です。中深煎りしたものは香りが高く、高級品として扱われています。
ハワイ諸島最大の島で、地元では「ビッグアイランド」と呼ばれているハワイ島のコナ地区で作られるコナコーヒーは100年以上の伝統を持つ銘柄。 非常に有名ですが、世界中の農園から比べると規模があまりにも小さく、すべて手作業で行っているため、生産量は全世界のコーヒー生産量の1%にも満たない貴重な豆です。 世界最高級のコーヒーとも言われるその味わいは、芳醇な香りと豊かなボディ、あふれ出す独特の酸味が個性的。コーヒーは東部のヒロ港から輸出されます。
スマトラ・インドネシア・マンデリン
豆の形状は細長く、ストレートにもブレンドにも(ブラジルと合う)向いています。
赤道の下に広がる、インドネシアは大小1万以上の島々から構成され、スマトラ島・ボルネオ島・バリ島・スラウェシ島に代表されます。
コーヒーの生産を行っているのはスラウェシ島・スマトラ島・ジャワ島でそのほとんどがロブスタ種です。ジャワ島で生産されているジャワ・ロブスタは個性的な苦味のある味で主にブレンド用として使われます。
熱帯雨林に囲まれたスラウェシ島南西部の山岳地帯、トラジャ地方で生産されるトラジャコーヒーは日本にも輸出されています。
アラビカ種の生産はジャワ島で少量ながら良質のものが作られ、小粒で酸味があります。スマトラ島のマンデリンは、大粒のアラビカ種でコクのある逸品。苦味と酸味のバランスが良く、ストレートまたは高級ブレンド用に使われます。